トビナナフシ日記

 2007年8月、猛暑の北海道で見つけた「シラキトビナナフシ」の飼育日記です。 見た瞬間、オオクワガタを採集したときのような感動がありました。 マイナーな昆虫ですがよろしくお願いします。

冬の使者「雪虫」の引越し

 11月3日、4日とミズナラの林に出かけました。ミズナラやコナラの葉は、ほとんど枯れてしまい、林内にはシラキトビナナフシどころか昆虫の姿を見つけ出すのが困難になっています。それでも、枯葉の上にトンボが止まっていました。日が照っていたためか、結構すばやい動きをしていました。
晩秋のミズナラの林

枯れ葉とトンボ

 これだけの落ち葉が積もっているため、シラキトビナナフシの卵を探すことはほぼ不可能になってきました。

 昨日は、少し方向を変えて、「雪虫」の生態を調べて見ました。「雪虫」すなわち「トドノネオオワタムシ」は、この時期、トドマツの根を離れ、ヤチダモの木を求めて飛び立つそうです。
 ヤチダモの木を見つけて調べて見ると、「雪虫」が樹皮上のコケや木の裂け目にたくさんいました。調べている間にも「雪虫」が飛んできます。薄暗い木の裂け目の中に、ぼ〜っと白く光る姿は、なんとも言えませんでした。
ヤチダモの木と「雪虫」


 ヤチダモの木と「雪虫」をしばらく調べた後で、今度は、「雪虫」が飛び立つもとのトドマツを調べて見ました。
 トドマツの根の部分を見ると、あちらこちらに「雪虫」たちがいます。トドマツの根に寄生していて、この時期になると翅の生えた成虫になり、地下から出てきてヤチダモを求めて飛び立つだけあって、トドマツの根の近くに集中して見られます。見ている間にも、次から次へと飛び立っていきます。
トドマツと「雪虫」


 「雪虫」の生態について実際に確かめることが出来て、寒さも忘れて満足しながら帰路につきました。
 帰り道で、ミズナラの枯れた背丈3メートル位の幹に、真っ黒なクリオオアブラムシのコロニーを発見しました。このアブラムシは、かなり大きく5mm位もあります。集団で幹についている姿は、気持ち良いとは言えるものでありません。

 しばらく調べていると、オスの翅のある成虫を見つけました。このオスはメスと交尾しては、移動していました。集団の中には、成虫だけでなく小さな幼虫もいます。そのほとんどがメスで、オスはこの翅のはえた1頭と幼虫の1頭だけでした。卵はまだ見当たりませんでしたが、今の時期に交尾しているところを見ると、このあと卵を産むはずです。
クリオオアブラムシのオス


 「雪虫」(トドノネオオワタムシ)とクリオオアブラムシについて、ホームページの『ナナフシの森』に少し詳しくのせています。興味ある方はご覧下さい。
http://micadina.web.fc2.com/kontyuu_album/aburamusi.html


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